早速、Aさん宅にお伺いしましたところ、母親と2人の姉のうち2番目のお姉さんとAさん夫婦の4人が同居されていました。今現在4人が住んでおられる父親名義の土地建物は、全てAさんが相続する事で皆さん了承されているとのことでした。
その日に、相続人の皆さんに集まって頂くことになっていましたが、2番目のお姉さんは急な仕事で外出されているとのことでした。Aさんが2番目のお姉さんから実印を預かっているとのことで、2番目のお姉さんの実印も代わりに押して手続をすすめたいとのことでした。
書類にとりあえず実印を押してもらって事務的にすすめるほうが、私にとっては都合の良いことなのかもしれませんが、2番目のお姉さんが了解されているとはいえ、ご本人の居ないところで別の人が書類に実印を押して手続をすすめることについて〝Aさんやそのご家族とって本当に良いことなのか〟という疑問が私にはありました。
後日、相続人の皆さんの実印の押された書類を受け取り、土地建物の登記は普段からお付き合いのある司法書士の先生にお願いして、必要な手続は完了することができました。
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数ヶ月前に、Aさんから遺言書作成の依頼がありました。Aさんは夫に先立たれ、お子さんもいらっしゃらなくて、一人暮らしでした。
Aさんは、自分自身のそして夫側の、両家の皆様には大変お世話になったと感謝しておられました。Aさんは、ご自身が他界した後は、両家の兄弟姉妹そして甥や姪に、夫と共に築いた財産を分与したい、特に、お墓を後々守ってくれる人には、多く財産を引き継いでもらいたいと考えておられました。
Aさんが遺産を分与したいと考えている両家の兄弟姉妹そして甥や姪は、合わせて十数人いらっしゃったのですが、両家の兄弟姉妹もご高齢であったこともあり、相続発生時のご健在の方々によって、その分け方をかえたいとのことでした。
遺言書をその都度書きかえる事もできるとお伝えしたのですが、全て書いておきたいとのことでしたので、Aさんのご希望に添うようすすめることにしました。
相続発生時にご健在されている方々を、いろいろな組み合わせで想定してみると、三十数通りの分割方法が考えられ、結局は、長い文面の遺言書となってしまいました。
Aさんといっしょに公証役場に行き、公正証書遺言にしました。
帰り際、公証人の先生が「Aさんのお気持ちを最大限に尊重して、お話を聞いてあげたということですね。それは大変でしたでしょうけど、良かったと思いますよ。」とお話しくださり、私にとっては、うれしい一言でした。
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