「行政書士会の要」と言われるような存在になれるよう、日々、奮闘してます。
事務所開設当初~厳しさ~
 何度か、このブログで、事務所開設当初は事務所の維持と日々の生活のためにいくつかのアルバイトをしていたと書いていますが、今回は、倉庫業を営むA社で、夜中に荷物の積み下ろしを行うアルバイトをしていたときの話しです。

 アルバイトのメンバーの中に見たことのある顔がありました。Bさんのことですが、Bさんは、私が以前勤めていた会社が商品管理を委託していた会社の当時は社長でした。

 その当時、仕事を通じて何度かお話をしたことがありましたので、Bさんも私の顔を覚えておられました。

 私の状況をお伝えするとともに、Bさんの話を伺ってみますと、Bさんの会社は倒産して、今はここでアルバイトをしているとのことでした。

 それを聞いて私は複雑な気持ちになりましたが、Bさんはそれを察してか、「そういうことだから、気にしないでね。」と言って、ニコッと笑って見せました。

 Bさんの話はさておき、ある日のこと、A社の課長が倉庫で働いている社員・アルバイト全員に集まるよう指示しました。

 何事かと思って行ってみますと、その課長から、驚きの一言がありました。「当社は、いま、倒産しました。」

 一瞬、倉庫全体が静まり返った様子でしたが、皆がざわめき始めた時に、後ろの方にいた若い男性の叫ぶ声が聞こえました。「かあちゃん(奥さんのことだと思います…)になんて言えばいいんだよ。」 

 それに答える課長の言葉は少し震えていたように思います。「後日、弁護士さんから連絡が行くと思いますので…」

 もう誰も言葉を発しませんでした。混乱もなくみんな静かに帰って行きました。そして、未払だったアルバイト代は、数か月後にすべて支払われました。

 今、思い起こすと、Bさんは、常に、頼まれた仕事以上をこなす人でした。それは、Bさんの仕事に対するポリシーであり、いずれ復活しようという強い意志の表れであったかもしれません。

 また、「かあちゃんに…」と叫んだ若い男性の言葉は、自分が家族を養っていかなければならないという強い責任感から来る不安の表れだったように思います。

 あれから随分と時間は経過していますが、事務所を始めたばかりの当時の私にとっては、仕事と経営の厳しさを改めて感じる機会となりました。


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