先日、私の部屋の本棚を整理していますと、その棚の奥の方から少し焦げたように茶色くなった本が1冊出てきました。
その本のタイトルは『 いま頑張らずにいつ頑張る!』ですが、その内容は、京都の大徳寺大仙院の当時は住職であられました尾関宗園さんの語録を集めたものです。
本の発行日が昭和59年とありますから、ずいぶん前に購入していたことになります。
そんなことを切っ掛けに、大徳寺大仙院にまつわる私の思い出話をご紹介したいと思います。
当時、私は京都に住んでいて、今もある私の実家の近くに大徳寺大仙院があります。
その頃、大学受験に向けた浪人生ではありましたが、あまり勉強に集中できずにいました。
そこで、気分転換にと考えて、また、少しは小遣いにもなることから、夕方に新聞配達をしていました。
そして、ある日のこと、新聞配達の後に、ふと、大仙院に行ってみたくなりました。
その頃でも既に何度か行ったことがあって、きれいに整った庭を眺めるのが好きでした。
拝観料を払って入ったところ、奥で庭を掃除していた大仙院の関係者の方が、私に近づいてこられました。
そして、「来てくれたのですね。それは有難い。では、お願いします。」と言って、持っておられた竹ぼうきを私に渡しました。
私も、何が何だか分からずに、言われるままに掃除を始めました。
ある程度の掃除が進んだところで、大仙院の関係者の方が、大慌てで戻ってこられました。
「すみません。拝観に来られた方だったのですね。」と言って、私に平謝りでした。
よくよく話を聞いてみると、私は新聞配達の後のジャージ姿でしたから、それを見たお寺の関係者の方は、掃除を手伝いに来た檀家の方か何処かのボランティアの方と勘違いされたようでした。
私もすぐに言えば良かったのですが、理由は分からないけど、“お寺を掃除するのもいいかな”と思って掃除をしていました。
結局、お詫びと言うことで、和菓子と抹茶を頂くことになりました。
お坊さんから「受験のことは焦らなくていいよ」などのお言葉を頂きながら、ゆっくりとお話をさせていただきました。
大仙院は、利休とも所縁があるお寺とのことで、そこで、お茶を点てて頂いたのですから、ずいぶんと得した日になりました。
今でも思い出すと微笑んでしまう出来事です。
そんなことを思い出しながら、尾関宗園さんの気合の入った顔のイラストと、『 いま頑張らずにいつ頑張る!』のタイトルを眺めていると、“頑張れ”と応援されているように感じます。
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その本のタイトルは『 いま頑張らずにいつ頑張る!』ですが、その内容は、京都の大徳寺大仙院の当時は住職であられました尾関宗園さんの語録を集めたものです。
本の発行日が昭和59年とありますから、ずいぶん前に購入していたことになります。
そんなことを切っ掛けに、大徳寺大仙院にまつわる私の思い出話をご紹介したいと思います。
当時、私は京都に住んでいて、今もある私の実家の近くに大徳寺大仙院があります。
その頃、大学受験に向けた浪人生ではありましたが、あまり勉強に集中できずにいました。
そこで、気分転換にと考えて、また、少しは小遣いにもなることから、夕方に新聞配達をしていました。
そして、ある日のこと、新聞配達の後に、ふと、大仙院に行ってみたくなりました。
その頃でも既に何度か行ったことがあって、きれいに整った庭を眺めるのが好きでした。
拝観料を払って入ったところ、奥で庭を掃除していた大仙院の関係者の方が、私に近づいてこられました。
そして、「来てくれたのですね。それは有難い。では、お願いします。」と言って、持っておられた竹ぼうきを私に渡しました。
私も、何が何だか分からずに、言われるままに掃除を始めました。
ある程度の掃除が進んだところで、大仙院の関係者の方が、大慌てで戻ってこられました。
「すみません。拝観に来られた方だったのですね。」と言って、私に平謝りでした。
よくよく話を聞いてみると、私は新聞配達の後のジャージ姿でしたから、それを見たお寺の関係者の方は、掃除を手伝いに来た檀家の方か何処かのボランティアの方と勘違いされたようでした。
私もすぐに言えば良かったのですが、理由は分からないけど、“お寺を掃除するのもいいかな”と思って掃除をしていました。
結局、お詫びと言うことで、和菓子と抹茶を頂くことになりました。
お坊さんから「受験のことは焦らなくていいよ」などのお言葉を頂きながら、ゆっくりとお話をさせていただきました。
大仙院は、利休とも所縁があるお寺とのことで、そこで、お茶を点てて頂いたのですから、ずいぶんと得した日になりました。
今でも思い出すと微笑んでしまう出来事です。
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